Visual Studio Code のインストール方法と、初期導入時の日本語化や環境設定の状況を纏めます。
複数の Visual Studio Code が混在している場合に、通すPathの順番にも触れます。
目次
Visual Studio Code インストール
Visual Studio Code のダウンロード
Visual Studio Code, ダウンロード先
Visual Studio Code
Download Visual Studio Code
Windows版の Visual Studio Code は、64ビット版 / 32ビット版 / ARM版が用意されていて、次の3つのダウンロードファイルを選ぶことができます。機能は同じですが、インストール先と追加されるPathが多少違います。
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User Installer
インストール先:%USERPROFILE%\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code
ユーザー環境変数に追加されるPath:%USERPROFILE%\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\bin
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System Installer
インストール先:C:\Program Files\Microsoft VS Code
システム環境変数に追加されるPath:C:\Program Files\Microsoft VS Code\bin
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.zip
Zipファイルです。任意の場所に解凍し、自身でPathを追加して使用します。
この内、どれでインストールするかは、実行環境に左右されるので環境にあったものでインストールします。
具体的には、System Installer でインストールすると、PCにログインする各ユーザー用にインストールされます。
インストール先の C:\Program Files\Microsoft VS Code\ 配下のものを各ユーザーで共有することになるので、インストールしたプラグインが各ユーザーで同じ状態にすることができます。
このフォルダへのファイルアクセス権限の関係で、プラグインのインストールが管理者しかできないことになるので、常に管理者権限で作業している人、もしくは Visual Studio Code の理解がある管理者が事前に最大限の設定を行えるような場合に向いています。
User Installer では、インストール先がユーザーのローカルフォルダになるので、自分専用の Visual Studio Code になります。
この場合、プラグインのインストールに管理者権限は不要なので、標準ユーザーで使う場合には使い勝手が良いものになります。
Zipファイルは、任意なフォルダに解凍して、Pathを通して使います。直接 Visual Studio Code の実行ファイルを起動させて使います。
Zipファイルの展開なら、自分専用として使えますし、フォルダ・ファイルへのアクセス権を緩くすれば、各ユーザー毎にも使用させることができます。アクセス権を緩くする場合の注意点としては、例えばITに無知な人が必要ファイルの削除などが出来てしまうので、このような事故などが起こることも考慮しておいたほうが良いと思います。
実際にどの方法でインストールするのが良いのか、作業環境にもよるので一概に言えませんが、通常は標準ユーザーとして使用するので、管理者権限が不要な User Installer もしくは Zipファイルを展開して、自分専用で使うのが良いと思います。
インストーラーでインストール
このエントリー時の Visual Studio Code のバージョンは 1.55.2 です。
インストーラーからインストールして、インストール後のPathがどこに通ったのかを確認してみます。
Zipファイルで展開するときにも、Path設定が参考になるはずです。
System Installer のファイルは VSCodeSetup-x64-1.55.2.exe です。
User Installer のファイルは VSCodeUserSetup-x64-1.55.2.exe です。User Installer の場合にはファイル名に User が入ります。
ダウンロードしたファイルは、プロパティを確認してファイルがブロックされていたら解除してください。
以下、System Installer で管理者でインストールしますが、User Installer でも同じ要領です。
最初に、使用許諾契約書の同意です。「同意する」を選択して、次へ
次に、インストール先のフォルダ指定です。
System Installer でインストールする場合は C:\Program Files\Microsoft VS Code になっています。
User Installer でインストールする場合は C:\Users\[ユーザー]\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code になっています。
スタートメニューフォルダの指定です。そのまま次へ。
追加タスクの選択。PATHへの追加は最初からチェックが入っています。その他、任意ですが「デスクトップ上にアイコンを作成する」を追加で選択しました。
インストール前の確認。
インストール中。
インストール完了。PCの再起動はされません。
初回の実行時画面。無事にインストールできました。このまま Visual Studio Code を使用できます。
スタートメニューにも Visual Studio Code があります。
スタートメニューとデスクトップに作成されたアイコンのリンク先は、Visual Studio Code インストール先の Code.exe になっています。ショートカットリンクを見ても引数指定はありません。
さて、ここで Visual Studio Code は閉じて、追加されたPATHを見てみます。
先に、System Installer でインストールした場合。
System Installer でインストールすると、システム環境変数のPathで、C:\Program Files\Microsoft VS Code\bin が最後に追加されています。
次に、User Installer でインストールした場合。
User Installer でインストールすると、自身のユーザー環境変数のPathで、C:\Users\[ユーザー]\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\bin が追加されています。
どちらも、Visual Studio Code をインストールしたフォルダの .\bin にPathが通っていることが判ります。
コマンドプロンプトから、Visual Studio Code を実行する際は、
code
で実行することになりますが、この場合の実行ファイルは、Pathが通っている .\Microsoft VS Code\bin の中にある code.cmd を指すので、code.cmd から Code.exe が実行されることになります。
code.cmd では、ローカル変数の設定と、Code.exe を実行するときに引数指定があるので、メニューにあるアイコンで実行するのと、少し状況が異なることになりますが、あまり意識する必要はないでしょう。
環境変数を、標準ユーザーで確認 / 編集する場合は、コントロールパネルの「ユーザーアカウント」を開き、「環境変数の変更」から行うことができます。
Zipファイルを展開して設置
個人的には、Zipファイルを解凍して使うのがお勧めです。
自分好みにプラグインも調整できますし、アプリ管理でのインストール/アンインストールの煩わしいことが不要です。プラグインをいろいろ入れすぎて環境が気に入らなくなれば、ファイルを丸ごと削除して作り直せば良いので軽量に思えます。
Zipファイルの解凍先は任意な位置で良いです。
以下、例として C:\Working\Microsoft VS Code というフォルダを新規に作成して解凍したものです。
このまま Code.exe を実行、もしくはショートカットを作成して、Visual Studio Code を動かすことが出来ますが、インストーラーで設定された状態と同じように、.\bin にPathを通しておくほうが良いでしょう。
User Installer でインストールした場合は、次のPathが追加されたので、
これと同じ状況になるように、Pathの最後に C:\Working\Microsoft VS Code\bin を追加しておきます。
これで、Zipファイルからの展開でインストールしたことになります。
なお、Visual Studio Code が複数存在する場合は、環境変数のPathだけに頼らず、バッチファイルを作成し、バッチ内でPath設定と Code.exe もしくは code.cmd を実行するようにしておくのが良いです。
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