Windows 展開サービスとは
リモートインストールサービス(RIS)と呼ばれるもので、分かりやすく言うと、ネットワークブートして(PXE)Windowsのインストールが行える機能になります。
これが可能になると、インストール時にCDメディアが不要になる。例えば、CDドライブの無いPCや、リカバリ領域が壊れたPCなどでも、メディア不要でクリーンインストールが出来るなどの利点があります。また、複数台のPCをセットアップするのにも便利でしょう。
サーバー側に必要なもの
・Windows ドメインが必須
・DNS
・DHCP
・システムドライブとは別のドライブ(別パーティション、または別HDD)
・インストールメディア(Windows 2000/XP/Vosta/2003/2008 等)
クライアント側に必要なもの
・ネットワークブート出来るPC
・Windows ドメインのネットワークLAN
実際の設定
ドメインコントローラのPCが、DNS、DHCPを担っているとして、システムドライブとは別のパーティションを用意する。
コントロールパネル→アプリケーションの追加と削除→Windowsコンポーネント から、Windows 展開サービスをインストール。
再起動
管理ツール→Windows 展開サービス レガシ 実行
初回起動時には、Windows 展開サービス に使用するフォルダを聞かれますので、
E:RemoteInstall
とかになってると思います(システムドライブとは別のドライブってことです)。
そのまま、次へ。
次に、PXE サーバーの応答ポリシーを聞かれるので、
ブート許可のため、上の、「サービスを要求しているクライアント コンピュータに応答する」 をチェック
その後インストールイメージの格納になる設定をします。
次画面、Windows CD の場所 では、CDメディアを入れ、CDドライブを入力
次画面、Windows インストール イメージ フォルダ名 では、サーバー上の格納フォルダ名を
例:WINDOWS とか WIN2003SEとか
次画面、イメージ名、説明、およびアーキテクチャ では、ブート時の表示名を入力
例:Windows Server 2003, Enterprise とか。
説明欄は日本語使えません。
確認画面で完了押下で、イメージ作成を行います。
作成には結構な時間が掛かります。(CDデータコピー時間)
これでイメージ作成完了。
再度、
Windows 展開サービス レガシ 実行して、
診断チェックを実行してエラーが無いか確認して完了。
クライアント側
BIOSでネットワークブートを優先する。
起動時に、ネットワークからブートし、F12 押下(画面上に書いてあるが消えるのが早い)。
続行には、ドメインユーザーとパスワードを聞かれます。
その後は、CDブートした時と同じ動作になるので、普通にインストールする。
インストール完了後、BIOSのブート優先順位を戻す。
PXEでネットワークブートのインストールすると、
ドメイン内コンピュータとしてインストールされます。
インストール直後は、ローカルのAdministratorアカウントは無効になっているので、ドメインアカウントでドメインにログイン後、コンピュータの管理、ユーザーアカウントより、 ローカルのAdministratorを有効にしたほうが良いですね。
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